見学日記

静岡県にある『野中こども園』さんへお伺いしてきました。



まずは遊びの時間を見学させていただき、その後、副園長先生のお話をお聞きました。

野中こども園さんでは、環境設定を考えるとき『ベネフィットとリスク』のバランスを考えているのだそうです。
危険性はあるが、この遊びの、この遊び方でしか得られない重要な学び(利益)があると感じたときは、その危険性を子どもたちにもわかりやすい形で提示し、大きな怪我に繋がらないよう周りの大人が配慮するようにしているそうです。

また、子どもたちが自分たちで集中して遊んでいて特に危険がない場合には、保育者が声掛けを行うことはしないそうです。
ここで0歳から過ごしていると、環境の中で自分が面白いと思ったことで遊びを見つけて、どうしたらもっと面白くなるのか子どもたち同士の話し合いで決められるので、保育者は、すごく危険なこと、他の子の遊びの大きな迷惑になること以外では、止めることも介入することもないそうです。
保育者が遊んであげることもほぼ無く、放送や音楽が流れることもなく、何か次のことをするために歌や手遊びをすることもないのは、子どもたちにも自分で選ぶ権利があると思うからだそうです。

これだけの環境で保護者からの理解が得られるのは、『主体性=自主性(自分が主である)+自己課題の認識がある』であると考えており、自発性(アクセル)と自律性(ブレーキ)を使えることが主体性であるいうことを丁寧に説明し、主体性は我が儘とは違うと説明しているからだそうです。


*-コメント-*
広々とした園庭には、いくつもの手作り遊具が配置されていました。
丸太の橋を渡ったり、遊具の上に登ってそこから飛び降りてみたり。
遊具だけでなく、園庭にあふれる自然を使って遊んでいる姿も見受けられました。
木登りをしてみたり、木の棒を集めてズボンに何本も差していたり、落ちていた木の板をギターに見立てて遊んだり。
遊んだあとは、片付けの手伝いをしている姿もみられました。
遊びで使った丸太を運んでいる子や、ホウキで掃き掃除している子、見よう見まねでござを丸めている子など。
自主的に何かを行うことに慣れているようにみえました。
副園長先生のお話は大変勉強になりました。
主体性が何かというのがようやくわかったような気がします。

見学日:2020年2月4日